企画展「サド侯爵夫人」

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世界中で愛された三島戯曲の最高峰・・・
日本での進・・・世界への翔・・・


 三島由紀夫の最高傑作といわれる戯曲『サド侯爵夫人』。昭和40年に発表、上演されると、その反響は大変大きく、日本のみならず世界でも数多く上演されるようになりました。国内外で高く評価され、今でもその人気は根強いままです。
 三島由は、友人である澁澤龍彦の『サド侯爵夫人の生涯』に着想を得て、この戯曲を書き上げました。三島の戯曲には「サド侯爵夫人」は登場せず、夫人を含む女性6人の言葉のみで、サド侯爵の姿が描き出されています。“言葉による演劇”であるが故に、役者泣かせで、体力の消耗が激しいことから、上演日程をあまり長くはできないとさえ言われています。
 「サド侯爵夫人」は、男性6人で女装して演じられることもあり、最近では、東山紀之や平幹二朗、生田斗真出演で上演されています。また、今年の3月には蒼井優主演で上演され、話題となりました。
 本展は、『サド侯爵夫人』の初版本、初出雑誌、限定本などの資料をはじめ、上演チラシ、パンフレット、ポスター、レコード、契約書類、舞台写真などを、日本と世界での上演に分けて取り上げます。
 また、「サド侯爵夫人」誕生のきっかけとなった澁澤龍彦との関係に関する特設コーナーを設けました。
 ぜひ「サド侯爵夫人」の世界を味わってください。
 

会期:2012(平成24)年6月30日(土)~2013(平成25)年6月30日(日)
会場:徳富蘇峰館・企画展示室
主催:山中湖文学の森・三島由紀夫文学館、山中湖村教育委員会