戦後70年、生誕90年、没後45年記念企画展「終戦前後の三島由紀夫―東大・大蔵省時代―」

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 戦後70年という節目の年は、三島由紀夫の生誕90年、没後45年にあたります。「仮面の告白」(昭和24年)で職業作家として自立する以前(東大・大蔵省時代)。文学的才能は豊かにあるものの、一人の若者にすぎなかった三島の青春時代を当館資料を通してご覧ください。
 昭和19年、東京大学に入学した三島には、徴兵が目の前に迫っており、遺書のつもりで小説を書き続けます。

「二十歳の私は、何となくぼやぼやした心境で終戦を迎へたのであつて、
悲憤慷慨もしなければ、欣喜雀躍もしなかった」

と三島は書いています。大蔵省に入省してからは、よりいっそう創作に熱意を燃やします。しかし敗戦による時代の荒波は、三島の華麗な文学を認めませんでした――。

会期:2015(平成27)年5月19日(火)~2016(平成28)年5月15日(日)
会場:徳富蘇峰館・企画展示室
主催:山中湖文学の森・三島由紀夫文学館、山中湖村教育委員会