TOKUTOMI SOHO

徳富蘇峰館について

国内最大級

Introduction

山中湖畔に別荘を構え、言論界の指導的役割りを果たした蘇峰。弟は作家の徳富蘆花。別荘近くのこの地に1998年(平成10年)7月開館。代表作「近代日本国民史」等の直筆原稿のほか、横井小楠、新島襄、勝海舟、伊藤博文、松方正義、与謝野晶子など、親交のあった政財界人、文人、画家等の資料を展示。
施設が建つ一帯の「旭日丘」という地名や、毎年8月1日に開催される山中湖の花火大会「報湖祭」を名付けるなど、村とのゆかりは深く、蘇峰の生涯と業績をわかりやすくまとめた映像「近代日本の旗手 徳富蘇峰」は必見。

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ABOUT

徳富蘇峰について

徳富蘇峰は1863年(文久3年)に熊本に生まれました。本名は徳富猪一郎。総合雑誌の先駆けとなった『国民之友』(森鷗外の「舞姫」の掲載誌でもあります)や『国民新聞』(現『東京新聞』の前身の一つ)を創刊したジャーナリズムの巨匠であり、明治・大正・昭和を生きた大言論人です。
圧巻は、織田豊臣時代から徳川時代、孝明天皇時代の幕末、そして明治の西南戦争に至るまでの歴史を綴った全100巻に及ぶ『近世日本国民史』。明治天皇崩御の後に企図し、1918年(大正7年)、55歳の時から34年間、いかなることがあっても毎日書き続け、原稿用紙に換算すると24万枚に及ぶといいます。
思想的には起伏が激しく、維新前には尊王攘夷、1876年(明治9年)に洗礼を受け、ついで自由民権を主張。日清戦争後、遼東半島を清国へ返還するように求める三国干渉を日本が受けると、独自のナショナリズム意識を強く持ちました。しかし、世界の中での日本のあるべき姿を追求する思いは一貫しており、その生涯は、矛盾に満ちた歴史の実相を全身で生き抜いた証に他なりません。

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YAMANAKAKO

徳富蘇峰と山中湖

蘇峰がはじめて旭日丘の別荘・双宜荘(「山中湖の光と富士山の色双方ともに宜し」の意)に入ったのは1932年(昭和7年)でした。前年に長男を亡くし、また体調を崩して入退院を繰り返していた蘇峰は、湖畔や高原の林間を散策し、蔓を材料とした杖作りを楽しみながら(館内に45本を展示)、ライフワークの『近世日本国民史』を2ヶ月1巻のペースで執筆するほどまでに元気を取り戻していったといいます。
蘇峰に山中湖畔の美しさを説いたのは富士山麓電鉄(現:富士急行)社長の堀内良平氏。堀内氏は、山中湖南岸の丘陵地の命名を蘇峰に頼みました。そこで蘇峰は、旭日が富士山に映射する光景から、この地を旭日丘と名付けました。
村の青年から、湖の恵みに感謝する催事を行いたいが、何か良い名前はないかと相談をもちかけられた際には、湖に報いる祭りとして「報湖祭」と命名しました。「感謝報恩は人情の尤醇美なる発露である。その対象が人と人との間に於ても、人と天然との間に於ても」と蘇峰は述べています。

報湖祭

Tokutomi Soho kan

INFORMATION

  • 開館時間午前10時~午後4時30分(ただし、入館は午後4時まで)
  • 料金
    • 個人一般/500円 高・大学生/300円 小・中学生/100円
    • 団体一般/300円 高・大学生/250円 小・中学生/50円
    • 障がい者一般/250円 高・大学生/100円 小・中学生/50円
  • 休館日毎週月曜日・火曜日(祝祭日の場合はその翌日)
    ※GW期間(4月28日~5月6日)は月・火曜日も開館
    12月29日~1月3日
    資料点検日:不定期

※三島由紀夫文学館・徳富蘇峰館両館共通チケットです
※高校生以上の学生の方は学生証をご提示ください。学生証のご提示がない場合、一般料金となります。

DISCOUNT

割引サービス

下記の内容に該当するお客様は入館料が無料になります

山中湖村民の方 村民証、マイナンバーカード、保険証、運転免許証等、山中湖村在住の証明をご提示で無料(本人を含む5名まで)
ウェルカムカードをお持ちの方 ウェルカムカードのご提示で無料(本人を含む5名まで)
FANUC社員の方とそのご家族 FANUC社員カード・保険証のご提示で無料(本人を含む5名まで)

下記の内容に該当するお客様は入館料を割引いたします(割引の併用不可)

割引対象 大人 高校生以上の学生 小・中学生
障碍者手帳をお持ちの方
(手帳の提示で本人と付き添いの方1名)
250円 150円 50円
JAF会員
(会員証の提示で会員を含む5名まで)
450円 250円 50円
SKY広域圏内施設優待券をお持ちの方
(1枚で5名まで)
富士山・富士五湖パスポートご利用の方
(乗車券の提示で本人のみ)
富士吉田・忍野・山中湖エリア共通フリークーポン2日間乗り放題をご利用の方
(乗車券の提示で本人のみ)

Floor Guide

1蘇峰と山中湖

1932年(昭和7年)から1945年(昭和20年)まで、毎夏『近世日本国民史』の執筆活動を行っていました。それは、山中湖が避暑地として最適であり、滞在中は執筆の能率が一段とはかどったからです。「山中湖は野花一枝をかんざししたる村娘の天成の姿致し、その明媚、清朗、真に我等を耐久朋たらしむるに足る」、とその美しさをほめたたえ、家族と共に湖畔の散歩を楽しんでいました。

3蘇峰と自然

双宜荘には自然木の門柱に自筆の名札が掲げられ、門を入って玄関に向かう山径さながらの歩道には、カラマツを中心に、白樺、朴などの枝が入り交じり、生い茂った萱の間には月見草、山百合、向日葵、萩などが咲き乱れていました。自然を愛する蘇峰は、庭園に苗木などを植えたり、蔓を材料とした杖を作って、高原の林間や湖畔を散歩することを楽しみつつ、『近世日本国民史』の執筆を行っていました。山中湖の自然の中での蘇峰の日課は、朝4時頃には起き、富士山を眺めることから始まっていました。

4蘇峰の生涯

1863年(文久3年)1月25日熊本県に生まれました。明治、大正、昭和の時代の証言者として、新聞人として、95年の生涯を閉じるまで執筆活動を続けていました。幼少の頃から漢学を学び、同志社へと進みました。上京後の1883年(明治16年)に民友社を創立し、1887年(明治20年)に『国民之友』、1890年(明治23年)に『国民新聞』を創刊。平民主義を掲げて藩閥政治を非難し、明治中期における指導的役割を果たしていました。1895年(明治28年)、日清講和条約直後の三国干渉による遼東半島還付を目の当たりにした蘇峰は、一転して国家主義を標榜しました。1918年(大正7年)、政治と絶縁した蘇峰は『近世日本国民史』の著述をライフワークとし、全100巻を完成させました。

MOVIE

映像上演について

当館では「徳富蘇峰~近代日本の旗手~」(上映時間15分)をご鑑賞できます。蘇峰の95年の生涯をわかりやすくまとめた映像で、随時上映しています。ご鑑賞の際は、お気軽に受付へお申し込みください。

SERVICE

施設サービス

車椅子の貸出

車椅子は、三島由紀夫文学館、徳富蘇峰館に各1台ずつご用意しております。ご利用の方は、受付までお申し出ください。館内はバリアフリーとなっておりますので、駐車場から車椅子のままご入館いただけます。
※ご利用状況等によって、貸出できない場合もございます。

多目的トイレ

乳幼児のおむつ替え用ベッドも設置しております。

コインロッカー

徳富蘇峰館のコインロッカーは、リターン式ではございませんので、ご注意ください。

入館に際してのお願い

  • 入館券は1枚につき、お1人様1回、当日限り有効です。
  • 入館券はいかなる場合も再発行いたしかねます。
  • 補助犬(盲導犬、介助犬、聴導犬など)を除き、ペットとご一緒の入館はご遠慮ください。
  • 展示室内での写真・動画撮影、筆者、飲食等はご遠慮ください。
  • 展示室内での携帯電話・スマートフォン・タブレットのご使用はご遠慮ください。
  • 雨傘の持ち込みはご遠慮ください。各館入口の傘立てをご利用ください。
  • 他の入館者の観覧の妨げとなる行為はご遠慮ください。
  • 展示品には絶対に触れないでください。
  • トイレ利用のみの入場は、原則ご遠慮いただいております。
  • 館内は禁煙です。喫煙をする場合は所定の場所でお願いします。