リーディング 「こころで聴く三島由紀夫」
会場:山中湖村公民館 主催:三島由紀夫文学館・山中湖村教育委員会
平成24年7月8日(日)に、 リーディング「こころで聴く三島由紀夫」を開催いたしました。
「弱法師」、「卒塔婆小町」(近代能楽集より)の2作品が上演され、
リーディング終了後には、アフタートーク 宮田慶子×松本徹 「三島と演劇」が行われました。
最初に上演されたのは「弱法師」です。
幼い頃に戦争で両親と離ればなれになり、視力を失った少年 俊徳が主人公の物語で、
産みの親と育ての親の争いをよそに冷たく批判をする俊徳と、調停員 桜間級子との会話が話の中心となっています。
演出:宮田慶子(新国立劇場演劇芸術監督)
出演:木村 了、那須佐代子、前田一世、岡野真那美、二木咲子、梶原 航
続いて「卒塔婆小町」が上演されました。
夜の公園で出会った老婆と若い詩人を中心に物語が作られていきます。
明治時代の鹿鳴館時代を舞台に、老婆と詩人の恋の成就と終りが行われます。
演出:小林拓生(プロデューサー・演出家・俳優)
出演:好村俊子、大沢一起、栗山寿恵子、神保麻奈、松本紗奈美、田邉佳祐、瑞木健太郎、小林拓生
両作品のすばらしい演技に、会場中に大きな拍手が響き渡りました。
リーディング上演後には、「三島と演劇」と題してアフタートークが行われました。
演出家、俳優の方々がどんなことを考えながら、どんな風に舞台をつくっていくのか。
そして、三島演劇の魅力、難しさなど、大変貴重なお話をしていただきました。
宮田慶子×松本徹 『三島と演劇』
多くの方のご来場ありがとうございました。
2011年9月20日~10月10日に新国立劇場にて上演された、
【美×劇】ー滅びゆくものに託した美意識ーⅠ 「朱雀家の滅亡」(演出:宮田慶子)の舞台装置の模型を宮田慶子様より寄贈していただきました。
現在、徳富蘇峰館(三島由紀夫文学館隣)の企画展示室「三島由紀夫『映画・演劇資料収蔵展』」コーナー に展示しております。 ぜひご覧下さい。
2013年 7月6日の「こころで聴く三島由紀夫Ⅱ」の様子はこちら→
2013年 7月7日の「こころで聴く三島由紀夫Ⅱ」の様子はこちら→